「怒り」について考える④
- サポート教室かたつむり
- 2021年9月20日
- 読了時間: 2分

大人だって子どもだって、みんなが持っている身近な感情。
でも、一歩使い方を間違えれば、自分も相手も傷つけることになる・・・
そんな「怒り」について、いろんな角度から考えてみるシリーズ第4弾!
今回は、「怒り」の目的について考えてみたいと思います。
アドラーという心理学者がいます。
彼は、「すべての行動には目的がある」と考えました。そして、人が感情に突き動かされているのではなく、人が目的のために、特定の相手に対して感情を使用していると考えたのです。
・・・ほんとに?
こんな例はどうでしょうか。
子どもがいたずらをしたので、お母さんが大声で怒っています。
そのとき、電話が鳴りました。プルルルル・・・
「はい!?!?」
お母さんは怒ったまま電話に・・・出ませんよね。
「はい、○○です」
お母さんはよそゆきの声で電話に出ました。
もし、人がただ感情に突き動かされているのであれば、このような切り替えはできません。
お母さんは、子どもに対して、何らかの目的を持って怒りを使っていたわけです。
「怒り」の目的には、次の4つがあると言われています。
① 相手を支配すること
② 主導権争いで優位に立つこと
③ 自分の権利を守ること
④ 正義感を発揮すること
それでは、1つずつ見ていきましょう!
① 相手を支配すること

例えば、
親と子ども
先生と生徒
上司と部下
のような関係性の中で、相手を支配し、自分の思い通りにするために、
「怒り」が使用されることがあります。
② 主導権争いで優位に立つこと

例えば、
家族やパートナー
友人や職場の仲間
などの関係性の中で、自分が主導権を握るために、「怒り」が使用されることが
あります。最近では、「マウンティング」という言葉が話題になることも多いですよね。
③ 自分の権利を守ること

自分の権利や立場などが脅かされそうになったとき、それを防ぐために
「怒り」が使用されることがあります。
④ 正義感の発揮

自分が正しいと信じることが侵されそうになったとき、
「怒り」を使用して正義感を発揮することがあります。
「怒り」についていろんな角度から考えてみるシリーズ第4弾、いかがでしたでしょうか?
「怒り」をうまくコントロールするためには、まず「怒り」について知ることが大切です。「怒り」にふりまわされない生活をめざして、一歩を踏み出してみませんか?
第5弾からは、いよいよ実践編!「怒り」のコントロール方法について考えてみます。そちらも、ぜひご覧くださいね!
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